XBOX GTA5クリア

箱庭とは呼べないほど広く緻密に作りこまれたロスサントスという世界で、3人の危険な男たちを切り替えながら進む、暴力とユーモアに溢れたストーリーはとても面白かった。

グラフィックだけじゃなく、様々な音楽、車・ヘリ・飛行機・バイク・自転車など色んな乗り物に乗れる遊びなど、とにかく豪華な作りで楽しませてくれるんだけど、
プレイして一番驚いたのは、ゲーム開始時に1分程度のロードがあるだけで、プレイを開始するとほとんどがシームレスで、移動だけでなくイベントムービーですらロード無しで楽しめた事。
未来のゲームを一足先に遊ばせて貰った感じだったよ。

時には対立する事もあるけど、目的に向かって力を合わせる中年の熱い友情ストーリー。
3人の主人公を切り替えながらストーリーを進めていくのは、アドベンチャーで言えば街や428、アクション部分は無双クロニクルみたいな感じかな。

ストーリーや世界には不満はないけど、遊びの部分に関してはいくつか不満があった。

・警察との鬼ごっこが多すぎる。
主人公が犯罪者グループって事で、かなりの頻度で警察に追われる事になるんだけど、それが面倒で全く面白くないのが一番辛かった。
警官を倒しても無限沸きだし、追ってくる警察車両を振り切ったと思ったら前方に新たな警察車両が突然沸いたり、細道に隠れてもヘリに見つかったり、警官から逃げ切らなければストーリーを進める事が出来なくなるんで、数分〜数十分も強制的にゲーム進行が止められてしまう事にすごくイライラさせられた。

・銃撃戦の難易度が低すぎる。
カバー状態から撃ちまくるだけで大半クリアできちゃう低難易度で、戦略性が全然ない。

・日本版のローカライズが不完全で規制がいくつかある事。
トレバーがズボンを脱いでピーナッツをさらけ出す(プレイヤーには後姿で尻だけ見せる)場面では脱いだ振りだけして脱がずに話が進んだり、セックスシーンが立ち話に変更されてたりと、Z指定なのに残念な規制があった。
字幕翻訳もストーリー部分のみで、通行人にちょっかい出したときのセリフや車をぶつけた時の細かなリアクション、ラジオ放送といったストーリーには関係ない細かな部分は一切翻訳されていないのも残念。
What the fuck や Holy Shit といった悪態をつくセリフばかりだけど、英語慣れしてないと聞き逃しちゃう事が多いんで、出来れば翻訳字幕を入れて欲しかったな。

ゲーム部分の面白さには少し残念に感じた所もあったけど、とてつもなくリッチで最高の体験が出来るゲームでした。